【ライトノベル】 あまがみエメンタール 瑞智士記
<<
作成日時 : 2009/02/21 22:51
>>
トラックバック 0 /
コメント 0
 | | タイトル | あまがみエメンタール | | 著者 | 瑞智士記 | | イラスト | 鍋島テツヒロ | | 出版社 | 一迅社/一迅社文庫 | | 評価 | ★★★★★★★★★☆ 【9/10点】 |
全寮制の小中高一貫校・青嵐女学院での出来事を、回顧録形式で綴ったお話。噛み癖のある少女・橘地莉子と、鮮烈なる出逢いを果たした渡会心音。今日もまた繰り返される二人だけの秘密の儀式。ひとつ、ひとつと、柔肌に刻み込まれる歯形に思いを馳せる心音は、次第に甘美なる喜びに打ち震え始める。……とまあ、何とも倒錯的であり、背徳の香り漂う百合小説ですな。何にせよ、百合好きは特攻あるのみ。
上記のあらすじだけを読むと、まるで吸血鬼を連想させてしまいそうなテーマですが、至極真っ当な現代学園ものです。まず雰囲気を掴むには、目次を並べた方が解り易いかな。
高等部一年竹組「莉子ちゃんの悪い癖」
初等部一年たけ組「莉子ちゃんの暴走」
初等部四年たけ組「あたしの秘密コレクション」
初等部五年すみれ組「綺南ちゃんの実験」
初等部六年すみれ組「摩耶さんのウサギ」
中等部一年杏組「綺南ちゃんの初恋」
中等部三年竹組「宝生さんのカメラ」
高等部二年竹組「莉子ちゃんのママ」
エピローグ「あまがみエメンタール」 見ての通り、内容の方は順を追って進行して行きます。叙情的な文体でありつつも、適度に軽妙な文章を織り交ぜていて、とても読みやすいかと思います。逐一脳内で突っ込みを入れながら読んでました。
さて、物語の中心となるのは心音と莉子であり、この二人の関係は、例えるなら心音はブリーダー、莉子は母親以外は寄せ付けない子犬です。表面上は餌付けをするみたいで微笑ましいのですが、肝心の餌が自らの肉体であること、小四にして噛み痕を写真にとってコレクションすることに目覚めるなど、もう実に変態的。調子に乗った心音は、貴婦人とバター犬なんていうイケナイ妄想もしてしまいました(笑)。ラストが急展開でちょっと物足りないですが、スケッチの伏線なども含めて比較的上手く纏まっている方でしょう。
そして、多分に判官贔屓があるかもしれないが、個人的なイチオシは断然綺南ちゃんです。何と言っても、心音が試着し終えたブラの残り香を嗅いで、恍惚としているイラストが素晴らしすぎる。この変態ッ! いや、なんて百合っ娘だ。これだけでもう満ち足りてしまった気がするよ。
|